【サッカーと同じ】資産運用のアセットアロケーション

お金とFIRE

こんにちは

私が資産運用の勉強をはじめたのは14年も前のことですが、その時に学んだ基本の考え方は、今でも変わらないと感じています。その考え方の1つは「資産運用の結果はアセットアロケーションで決まる」というものです。

アセットアロケーション??

パッと聞いただけだとなかなか理解することが難しい言葉ですよね。今日はサッカーに例えて、アセットアロケーションとは何か?を記載してみようと思います。

サッカーで大事なのはフォーメーション

サッカーはフォーメーションが大事ですよね。攻撃陣、中盤、守備と計11人、どの選手をどのポジションに何人配置するか、監督の采配が問われます。

選手も能力が同じではなく、ドリブルがうまく攻撃が得意な選手、キープ力がありパスを出すのがうまい中盤の選手、背が高くボールを押し出せる守備の選手と、それぞれの個性があります。

資産運用におけるフォーメーションとは?

資産運用で言う「選手」は「投資商品」になります。大きくは株式(攻撃担当)と債券(守備担当)に分けれます。但し、円建てと外貨建てという要素もありますので少し複雑です。もう少し詳しく見てみましょう。

1. 資産運用における商品の6つのカテゴリー

資産運用で使う選手(商品)のアセット(特徴)は、大きく以下の6つに分けられます。

  1. 日本株式(攻撃)
    個別株、日本企業に投資する投資信託やETFなど
  2. 日本国債(守備)
    日本国債変動10年、定期預金(国債で安全に運用されていると考えここに配置)
  3. 外国株式(超攻撃)
    外国の個別企業の株、外国株の投資信託やETF
  4. 外国国債(やや攻撃)
    外国が発行している債券、それに準ずる投資信託など、外貨預金もここに配置
  5. その他(リベロ?)
    国内・海外のREIT、金など
  6. 流動性資産(ゴールキーパー)
    普通預金、MRFなど

多少違う捉え方をしているものもあるかもしれませんが、私は大きく上記のように分類しています。

2. 資産運用のフォーメーションとは?

上では6つに分けましたが、アセットアローケーションとはまさにサッカーで言うフォーメーション。つまり、この6つの特徴を持つ選手(商品)を何人いれるかということになります。

資産運用では何人という表現はできませんので、パーセントで表します。

例えば、日本株式 20%、日本国債 10%、外国株式 30%、外国国債 20%、その他 10%、流動性資産 10%と分けると、株式、外国債券にかける比率が合計で70%と大きく、かなり攻撃的な布陣と考えることができます。

3. 資産運用における攻撃と守備とは?

サッカーでも攻撃的な布陣を取るほど、守備が手薄になり失点するリスクは高まりますよね?例えばキーパーを除く10人全員が攻撃に出てしまうと、ボールを奪われたらすぐに失点してしまいます。

資産運用で「リスク」は”変動”のことを意味します。

株式は変動が大きく、大きく儲かることもあれば大暴落することもありますよね。一方で債券は安定しており、大きく儲かることもありませんが、暴落することもありません(景気が悪くなっても定期預金は減らないですよね)つまりリスクという観点では「株式>債券」です。

攻撃と守備の比率をコントロールすることは、リスクをコントロールすることになります。比率は現在の貯金額や年齢など、色々な要素を考慮して決めていくことになります。

アセットアロケーションに基づく積立投資

積立投資は先ほど決めたアセットアロケーションに基づいて、一定額を毎月投資していきます。例えば月に3万円を積立投資に充てるとしましょう。

先ほどのアセットアロケーションに基づき3万円を配分します。

日本株式(20%)6000円、日本国債(10%)3000円、外国株式(30%)9000円、外国債券(20%)6000円、その他(10%)3000円、流動性資産(10%)3000円、これで計30000円です。

あとはこのカテゴリーに所属する商品を選んで、この金額分購入します。

例えばインデックスファンド(投資信託)を活用した積立投資をする際は、日本株式はTOPIXに連動する投資信託を6000円購入するという具合です。

参考 ☞ 基本的にはこれを毎月繰り返すことになりますが、市場変動により最初に決めた比率は崩れてきますので、積立とは別に個別で売買し、最初に決めた比率に戻したりします。これをリバランスと言います。

もっとシンプルな投資をしたい場合

やったことがない初心者の方は、これでもかなり複雑に感じるかもしれません。リバランスも必要になりますし、完全にほったらかしという訳にはいきません。

「私には名監督のような采配はできない・・」

という方はもっとシンプルな方法があります・・それはカテゴリーを2つにしてしまうことです。

カテゴリーを2つにする

6つのカテゴリーに分けると複雑なので、割り切って2つにしてしまいましょう。

それは現金(守備)と外国株(攻撃)の2つです。

これであれば毎月積み立てる外国株式の金額と、投資商品を決めるだけで終わりです。今はこちらのやり方を勧められている方も多いですね。

外国株式に投資する人気商品は?

商品で今人気があるのは、米国株式や全世界株式ですね。個別株はリスクが高いので指数(インデックス)に連動する投資信託が手数料も安く人気です。

例えば米国株式ならS&P500、全世界株式はオルカンなどが人気ですね。

こちらの記事もご参照ください ☞ 【どうやってやるの?】インデックス投資について

さいごに

まだ若くて老後まで時間があるという方は、多少攻撃的な布陣を引いて時間を味方につけ、将来の値上がりを狙っていきたいですね!

但し調子に乗って攻め込んでしまうと、暴落が起きた時に途中で売ってしまうことになりかねないので、しっかり守備も考えることが必要です。自分にあったバランスが大事ですね!

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。